勉強の哲学 来たるべきバカのために

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年4月11日発売)
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本棚登録 : 3210
感想 : 236
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勉強とは何か、ということについて哲学的に書かれた本。途中何度か見失いそうになったけど、何とか最後まで読み終えた…。全く詳しい訳ではないけど、構造主義的な立場、なのかな。

印象に残った点は3つ。
・深く勉強するというのは、ノリが悪くなることである。
 勉強によって自由になるとは、キモい人になることである。
・ツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアが、環境から自由になり、外部へと向かうための本質的な思考スキルである。
・信頼に値する他者は、粘り強く比較を続けている人である。

最後に結論としてまとめがあったのでだいぶ助かった。
こういう本、考えることについて考えるみたいな、ある行動や概念について構造的に多角的に見た本はなかなか難しいけど、好きだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年5月21日
読了日 : 2017年5月21日
本棚登録日 : 2017年4月8日

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