勉強の哲学 来たるべきバカのために

  • 258人登録
  • 4.04評価
    • (7)
    • (12)
    • (4)
    • (1)
    • (0)
  • 5レビュー
著者 : 千葉雅也
  • 文藝春秋 (2017年4月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905365

勉強の哲学 来たるべきバカのためにの感想・レビュー・書評

  • 身も蓋もなく「勉強」することの意味が書かれている。勉強しなくていいや、と思う人には結局届かないかもしれないが、勉強したくてモヤモヤしている人にはよいガイドブックだ。高校生とか、大学入りたてとか。

    これを、そうそう、あるあると、感じながら読めたなら、「知的な相互信頼の空間」p.188 のとば口に立っているといえるだろう。

    アイロニー、ユーモア、ナンセンス p.114 や
    勉強の三角形のダイアグラム p.151 にある
    1. 懐疑(アイロニー) →深追い
    2. 連想(ユーモア)→目移り
    3. 享楽 →こだわり 中断
    の三角関係は、パースのアブダクションの話と重ね合わせても面白そうだ。

  • 私は勉強が好きなつもりだ。
    その「勉強」について深く考えて見たくて読んだ。

    ちょっと難しかったかな。
    しかし、「勉強とは自分を破壊して、違うノリにうつることだ」という考え方は、転職を目前にしている自分としてはなんとなく共感できる部分があった。

  • ある「無根拠」ないし「有限性」(=環境への適応・没入・ノリのよさ)の外に出る方法を考察した本。
    保守的な無根拠→アイロニー(その根拠を問う)→決断主義(すべての根拠を疑ってしまい、無根拠に置かれる、そこから一つの他者を盲信することになる)に陥りそうになる→拡張的ユーモア(横に広げてさまざまな選択肢を考えてみる、連想)→どれを選ぶかの根拠の不在→収縮的ユーモア(享楽的なこだわりによってさまざまな選択肢のどれかに絞ることができる)=中断→アイロニー(享楽的なこだわりを遡ってみる)→……という形で、循環に身を置くことを提唱する。
    とりわけ、決断ではなく中断というところに重点。デタッチメントからのコミットメントは決断という決定的なものではなく、中断というしょせんは一時的なものである、だから勉強の継続が要請される、ということだろうか。
    個人的に、第一章の「ノリ」の定義がむしろ面白かった。「ノリ」とは環境とのパターンであるが、不適応ないし苦しみに居心地がよくなるという形で、マゾヒズム的なパターンが形成されることもある、それも「ノリ」の一種である、と。
    であるならば、千葉雅也が露悪的・逆説的に書くように「勉強はノリを悪くする・キモくする」(周囲から浮く)だけではなく、「ノリがよくなる」(周囲と調和する、これまでの自分からは浮く)という結果を招くことにもなるのだろう。僕はそのために勉強したいと思った。

  • 【気鋭の哲学者が追究した本格的勉強論】勉強ができるようになるためには、変身が必要だ! なぜ人は勉強するのか。勉強の本質とは何か。勉強の概念を覆す哲学的勉強論。

全5件中 1 - 5件を表示

千葉雅也の作品一覧

千葉雅也の作品ランキング・新刊情報

勉強の哲学 来たるべきバカのためにを本棚に「読みたい」で登録しているひと

勉強の哲学 来たるべきバカのためにを本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

勉強の哲学 来たるべきバカのためにを本棚に「積読」で登録しているひと

勉強の哲学 来たるべきバカのためにはこんな本です

勉強の哲学 来たるべきバカのためにのKindle版

ツイートする