勉強の哲学 来たるべきバカのために

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著者 : 千葉雅也
  • 文藝春秋 (2017年4月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905365

勉強の哲学 来たるべきバカのためにの感想・レビュー・書評

  • 勉強とは何か、ということについて哲学的に書かれた本。途中何度か見失いそうになったけど、何とか最後まで読み終えた…。全く詳しい訳ではないけど、構造主義的な立場、なのかな。

    印象に残った点は3つ。
    ・深く勉強するというのは、ノリが悪くなることである。
     勉強によって自由になるとは、キモい人になることである。
    ・ツッコミ=アイロニーとボケ=ユーモアが、環境から自由になり、外部へと向かうための本質的な思考スキルである。
    ・信頼に値する他者は、粘り強く比較を続けている人である。

    最後に結論としてまとめがあったのでだいぶ助かった。
    こういう本、考えることについて考えるみたいな、ある行動や概念について構造的に多角的に見た本はなかなか難しいけど、好きだ。

  • 勉強してノリが悪くなり、さらに勉強して新たなノリへ。
    序文で言っている意味がすんごくよくわかってぴかりーんと天啓を打たれた気分だった。
    あらゆることに造詣が深くユーモアたっぷりなのにたまにアイロニーの渋さのある知り合いの数々が思い浮かんだ。

    私の教科書となった。

  • 2017年5月14日に紹介されました!

  •  勉強とは何なのかを考える本。
     1、2章が原理編
     3章が原理&実践編
     4章が実践編
     原理編は分かるようでわからなかった。
     実践編は具体的な方法が書かれており読みやすい。ただ、○○をすると身につきやすいといったような内容ではない。
     正直、自分がレビューできるような内容でなく(悪い意味ではない)実際に読んで欲しい。

  • 周りのノリに流されるやつはバカである、と言っている本。けれども勉強をすると一周回ってそのバカと見分けがつかないバカになることもあるという、アイロニカルでユーモラスな結論。

  • オビに「思想界をリードする気鋭の哲学者による本格的勉強論」とあるのだけど。

    「本格的」な勉強論とは……一体?

    勉強するということを比喩から始めて、哲学的に捉えているのは、なんとなく分かる。
    その場の空気に同調している、そんな自分を客観視して、なんで同調しちゃってるの?ってツッコミを入れられる批判的な自分を作っていく。
    それこそ、その空気を作り出している人に、モノに、テーマに、世界に……。
    あらゆる角度から切り込んで、ズブズブと深めていくことは、傍目に見ると気持ち悪いことかもしれないけど、それが勉強だ、と言っている?
    んー。まあ捉え方はズレてるかも。

    言葉の記号化、決断の意味。
    哲学的に面白い部分と、紹介する本の多彩な引用を読んで、筆者の中身にはものすごく面白い世界が詰まっているだろうに、と思った。

    でも、この本の対象の見えなさと、比喩の軽さと、ページの空白の多さに、「ちゃんと理解しよう」という気持ちが削がれ続けて結論に至ってしまった。
    タイトルは面白いけれど、中高生にはある意味で難解だと思う。
    そして、社会人を対象にしているのなら、実践編をもう少し広く書いて欲しい。

    ある境界を越えて、苦しんだ後にふっと楽しめるバカになっていた、それは勉強の魅力だと思う。

  • 1〜3章の文体の「キモ」さ(千葉氏の哲学的文体)と,4章の文体のギャップが面白い。勉強しろという本ではなく,勉強に対する弊害を押し出しているところがミソ。

  • アイロニーとユーモアのくだりはよかった。

    ただ、全体的に内容はうすかった。

    まあ、でもよかった。

  • 流し読み。
    問い立てができる力。

    ・入門書から専門書へ。どこまで勉強するか。

  • 身も蓋もなく「勉強」することの意味が書かれている。勉強しなくていいや、と思う人には結局届かないかもしれないが、勉強したくてモヤモヤしている人にはよいガイドブックだ。高校生とか、大学入りたてとか。

    これを、そうそう、あるあると、感じながら読めたなら、「知的な相互信頼の空間」p.188 のとば口に立っているといえるだろう。

    アイロニー、ユーモア、ナンセンス p.114 や
    勉強の三角形のダイアグラム p.151 にある
    1. 懐疑(アイロニー) →深追い
    2. 連想(ユーモア)→目移り
    3. 享楽 →こだわり 中断
    の三角関係は、パースのアブダクションの話と重ね合わせても面白そうだ。

  • 私は勉強が好きなつもりだ。
    その「勉強」について深く考えて見たくて読んだ。

    ちょっと難しかったかな。
    しかし、「勉強とは自分を破壊して、違うノリにうつることだ」という考え方は、転職を目前にしている自分としてはなんとなく共感できる部分があった。

  • ある「無根拠」ないし「有限性」(=環境への適応・没入・ノリのよさ)の外に出る方法を考察した本。
    保守的な無根拠→アイロニー(その根拠を問う)→決断主義(すべての根拠を疑ってしまい、無根拠に置かれる、そこから一つの他者を盲信することになる)に陥りそうになる→拡張的ユーモア(横に広げてさまざまな選択肢を考えてみる、連想)→どれを選ぶかの根拠の不在→収縮的ユーモア(享楽的なこだわりによってさまざまな選択肢のどれかに絞ることができる)=中断→アイロニー(享楽的なこだわりを遡ってみる)→……という形で、循環に身を置くことを提唱する。
    とりわけ、決断ではなく中断というところに重点。デタッチメントからのコミットメントは決断という決定的なものではなく、中断というしょせんは一時的なものである、だから勉強の継続が要請される、ということだろうか。
    個人的に、第一章の「ノリ」の定義がむしろ面白かった。「ノリ」とは環境とのパターンであるが、不適応ないし苦しみに居心地がよくなるという形で、マゾヒズム的なパターンが形成されることもある、それも「ノリ」の一種である、と。
    であるならば、千葉雅也が露悪的・逆説的に書くように「勉強はノリを悪くする・キモくする」(周囲から浮く)だけではなく、「ノリがよくなる」(周囲と調和する、これまでの自分からは浮く)という結果を招くことにもなるのだろう。僕はそのために勉強したいと思った。

  • 【気鋭の哲学者が追究した本格的勉強論】勉強ができるようになるためには、変身が必要だ! なぜ人は勉強するのか。勉強の本質とは何か。勉強の概念を覆す哲学的勉強論。

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