はじめよう、お金の地産地消――地域の課題を「お金と人のエコシステム」で解決する

著者 :
  • 英治出版 (2017年7月12日発売)
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感想 : 6
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お金、って、事業の成果や感謝の気持ち、応援するという意思などを表すひとつの手段なんだよな、ということが、この本全体を通して感じたこと。自分の将来のためにお金を増やすだけでなく、またどこかで誰かの役に立つだろう…と赤十字に寄付をするのでもなく(広くお金が使われることの例として)、自分「たち」の将来のために、ちょっとずつお金や時間を差し出していくことが、自分たちの地域をちょっとずつ良くしていく。そんな仕組みを作っているのがNPOバンクやコミュニティ財団の役割。NPOで働く身としては、もっと周りにある色んなリソースを活用できるようになりたい、そのためにもっともっと活動の目的やビジョンを分かりやすく周囲に伝えられるようにしていきたい、と思った。

本の内容もさることながらもうひとつすごく響いたのが、全ページの言葉ひとつひとつからmomoの理念、木村さんの想いがビシッと伝わってきて、先日の講座で聞いたのと全くズレがなくて、すごく分かりやすかったこと。寄付者やボランティアなど色んな他者の力をNPOの力に変えるには、それを何のためにするのか?をしっかり伝えていかないといけない。そのプロセスの中で、ひとつひとつの言葉、表現をずーっと磨き続けて来られたんだろうな、と感じた。

それから、「モモ」をもう一回読みたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年8月13日
読了日 : 2017年8月13日
本棚登録日 : 2017年7月13日

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