お金、って、事業の成果や感謝の気持ち、応援するという意思などを表すひとつの手段なんだよな、ということが、この本全体を通して感じたこと。自分の将来のためにお金を増やすだけでなく、またどこかで誰かの役に立つだろう…と赤十字に寄付をするのでもなく(広くお金が使われることの例として)、自分「たち」の将来のために、ちょっとずつお金や時間を差し出していくことが、自分たちの地域をちょっとずつ良くしていく。そんな仕組みを作っているのがNPOバンクやコミュニティ財団の役割。NPOで働く身としては、もっと周りにある色んなリソースを活用できるようになりたい、そのためにもっともっと活動の目的やビジョンを分かりやすく周囲に伝えられるようにしていきたい、と思った。
本の内容もさることながらもうひとつすごく響いたのが、全ページの言葉ひとつひとつからmomoの理念、木村さんの想いがビシッと伝わってきて、先日の講座で聞いたのと全くズレがなくて、すごく分かりやすかったこと。寄付者やボランティアなど色んな他者の力をNPOの力に変えるには、それを何のためにするのか?をしっかり伝えていかないといけない。そのプロセスの中で、ひとつひとつの言葉、表現をずーっと磨き続けて来られたんだろうな、と感じた。
それから、「モモ」をもう一回読みたくなった。
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- 感想投稿日 : 2017年8月13日
- 読了日 : 2017年8月13日
- 本棚登録日 : 2017年7月13日
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