陸王

著者 :
  • 集英社 (2016年7月8日発売)
4.29
  • (707)
  • (715)
  • (204)
  • (12)
  • (2)
本棚登録 : 4548
感想 : 609
4

成功という頂きに立てるのは、強い覚悟を持って挑んだものだけ。
それは花火のような一瞬の煌めきの覚悟ではなく、
細く長く小さくとも消えないロウソクのような覚悟なのかもしれない。

(以下抜粋)
○一朝一夕にできる解決策はない。軽くて丈夫で、柔軟性に優れた素材。日々、それを探し、研究している連中がいるんですよ。コンペへの入札以前に、その見えない闘いで勝利しなければ、彼らに勝つことはできません。(P.106)
○「あんたは今まで手抜きをしたことながないだろ」(P.145)
○会社にとっての本当の危機とは、実際にお金に困ることになるずっと前にあるのではないか。往々にして、そういう時の会社にはまだ余裕がある。(P.224)
○「よかったね。よかった」
不意に素子の声が揺れ、目から涙が溢れ出した。
長く連れ添ってきたが、こんなにも簡単に涙を見せる女ではなかった。それがわかっているだけに、じっと耐え忍んできた素子の気持ちが、飯山の胸に突き刺さるようだ。(P.230)
○「だから人生の賭けには、それなりの覚悟が必要なんだよ。そして、勝つために全力を尽くす。愚痴を言わず人のせいにせず、できることはすべてやる。そして結果は真摯に受け止める」(P.358)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物語
感想投稿日 : 2020年2月24日
読了日 : 2020年2月24日
本棚登録日 : 2020年2月24日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする