サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1953年4月10日発売)
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本棚登録 : 588
感想 : 58
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戯曲3作が収録されている。
私が読んだのは「サロメ」と「まじめが肝心」。

「サロメ」は、若き頃にfemme fataleという主題に惹かれていたのが懐かしくなって、久しぶりにそういう悪女・魔性の女?の話を読もうと思って選んだ。
けれど、特に魔性でもfemme fataleでもなかったような。。
かの有名なオーブリー・ヴィンセント・ビアズリーの挿絵がなくて残念。


「まじめが肝心」、読みやすいし楽しかった。
貴族的というか、のんきにウツツを抜かしながら世間の喧騒から浮遊して生きている人たちだなあと感じる。
覇気は無いが豊かではあると思う。
セリフも小洒落たものがちらほら。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年1月16日
読了日 : 2011年1月13日
本棚登録日 : 2011年1月16日

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