クヌートとトルフィンが再び…!と次巻への期待が膨らむ巻。
作品の登場人物達を記号としての「キャラ」として消費することがすっかり当たり前になってしまった昨今としては、ヴィンランドの登場人物達の見た目の変貌というのはちょっと質が違うものに感じる。
彼らはあの世界に一人の人間として生を受けて、成長し、歪んで挫折して、歳を重ねている。ように見える。
クヌートにせよトルフィンにせよ、言葉の通り別人のように変わってしまった。もちろん物語のレベルで中身も外見も変わっているんだけど、画像のレベルでも本当にあそこまで「別人」のようになっているという事実は、実は思いのほかおっきいことなんじゃないかと思う。
奴隷編になってから、トルフィンにもクヌートにもずっと少し違和感があった。その違和感を咀嚼するうちに、描かれていない彼らに流れて行った時間を感じることができる…ような気がする。
そう考えると、当初年配だった人物を含め、結構みんな歳を重ねた描写がしっかりしてるんだよなぁ…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青年マンガ(男性)
- 感想投稿日 : 2012年1月25日
- 読了日 : 2012年1月25日
- 本棚登録日 : 2012年1月25日
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