短編集。
短編はあまり好みではないはずだけれどもこの作家の物語には惹き込まれてしまう。
まるで自分の 意思や希望はことごとく否定され、システムに流されるままにされる様である。
危機が迫る中、その危機を頑なに感じたくないが故に危機に飲み込まれる。
物語としてはSFのような、幻想小説のようであり、しかしルネサンス期の宗教画の背景にあるような山、砂漠が情景として浮かび上がる。
寓意に溢れたこれらの物語から得られるものは多い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年4月12日
- 読了日 : 2023年5月22日
- 本棚登録日 : 2020年3月25日
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