人は死なない-ある臨床医による摂理と霊性をめぐる思索-

著者 :
  • バジリコ (2011年8月25日発売)
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人間は何の思し召しによって宇宙に、地球に、国に生まれたのだろうかという作者の問いは誰しもが一度は考えることである。しかし、その答えは未だ誰も知らない。

科学的見地で解明しようとしても、その知識だけではわからないことがあるのかもしれない。仮に人間に、我々の能力を超えたものが存在するとしたらその摂理は解明されるのだろうか。しかし、それがわかってしまったとしたら、人間は生きる価値を失ってしまう可能性がある。哲学的な才能は人間に備わる唯一のものである。科学で全てを解決できたならば、この世はあっという間になくなるだろう。そんな世界を嘲笑いながら、哲学的思考を留めさせる今の世があるとすれば、それもある種摂理によって生かされていると言える。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年12月1日
読了日 : 2018年10月20日
本棚登録日 : 2018年10月20日

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