たまゆら

  • 新潮社 (2011年5月1日発売)
3.02
  • (4)
  • (20)
  • (56)
  • (20)
  • (3)
本棚登録 : 244
感想 : 51
3

 花粧山の麓に住む老夫婦の家は、山と人の世の臨界に建つ。二人は山に入ろうとする人を見送り、迎え、待つ。そのためにそこにいる。もう二十年もそうやって生きてきた。二人はなぜ、そういう暮らしをすることになったのか。愛しい人を追いかけて山に入ろうとする真帆子にそれは語られる。
 愛され求められる人の傍にいることより、自分が求めるその想いに添い遂げたいという狂おしいほどの思い。しかしそのために…。
 中学の図書室にあったけど、中学生にはちょっと厳しいかなあ。難しい言葉遣いも多いし。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月11日
読了日 : 2012年8月11日
本棚登録日 : 2012年8月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする