- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103063322
作品紹介・あらすじ
「離さない。絶対に離さない。もう二度と、行かせたりしない」ここから人の世が尽き、山が始まる。そんな境界の家に暮らす老夫婦の元へ、一人の娘が辿り着いた。山に消えた少年を追っていると言う。しかし山はそう簡単には、人を受け入れない。人でなくていいのなら、越えてしまえ-。狂おしいほどの想いにとらわれ、呼ばれるように山へ入った人々の赦しと救いを描く慟哭の物語。
感想・レビュー・書評
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生きるということ
自分の生きる道に責任を負うということ
出逢いということ
しんと 何かに打たれたかのような読後感だった。 -
暗い中にも救いが見えた。
楽しい話ではないですが、読んでよかった。 -
あさの作品はバッテリーについで2作目。
男と女の関係がここまで深い関係があるのかと思う。
そういった関係に憧れもあるかもしれない。
小説の最後が幾分わかりにくい。
私の読解力不足か? -
あさのあつこさんの文章には、いつも引き込まれる。自然の描写。
伏線が多くて、いつも書ききらず終わるところが、なんだか好き。 -
自分を制御できないほど好きな人と出会えたら、もう覚悟を決めなさい…とこの本は言っている。それがどんな結果を引き起こそうとも。
愛されることって嬉しいし、自信が持てるし、いいことだとは思うけれど。どれだけ愛してくれる人と過ごしても、自分が愛する人のそばにいる幸せには決して敵わないのだなあと思った。 -
暗い
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罪を償うということ、生きるということ。
臨界を舞台にして、人の世で生きるということが描かれている。