たまゆら

  • 新潮社
3.02
  • (4)
  • (20)
  • (56)
  • (20)
  • (3)
本棚登録 : 244
感想 : 51
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103063322

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 内容は激しいのに物語の進みは緩やか。
    人をこんなに激しく思えるもんなんだ…と感心。
    最後はよく理解できなかったのが残念

  • 「離さない。絶対に離さない。もう二度と、行かせたりしない」ここから人の世が尽き、山が始まる。そんな境界の家に暮らす老夫婦の元へ、一人の娘が辿り着いた。山に消えた少年を追っていると言う。しかし山はそう簡単には、人を受け入れない。人でなくていいのなら、越えてしまえ――。狂おしいほどの想いにとらわれ、呼ばれるように山へ入った人々の赦しと救いを描く慟哭の物語。

    何でだろう、この頃のあさのあつこの描く小説は受け付けなくなってきちゃった感じ。児童書系はわりと好きなの多いんだけどなー。あまりの生々しさにうっ・・・となっちゃうというか、もうちょいあっさりおなかに優しい感じで一つお願いします(苦笑)
    個人的には陽介の罪の動機をもっと詳しく語ってほしかった。苦しかったのは分かるけどあれじゃ何が何だか。いくら何でも冬山で生きてるっていうオチも頂けなかったです・・・現実味なさすぎ。陽介の真帆子への気持ちも最初から恋だったのか、変化したのかよく分からないし。天神事件のところは詳しかったけど後味悪い><

  • 人と山の境界に一軒の家がある。そこに行き着く人々のさまざまな思いを受けとめる老夫婦。
    思い人を追って、やむにやまれぬ思いに駆られて、ここまで来た真帆子。その姿にかつての自分たちが重なって同行を申し出る……。

  • 人の世と山との境界。そこで暮らす老夫婦。訪れるひとは、選択をする。

    またちょっと系統の違うかんじ?
    不思議な世界だった。

    「どうしても、この男が欲しい。」

  • 【ネタバレ】なんじゃこりゃ。設定やキャラクタはまぁ無難ではあるけれど、結末がとんだご都合主義じゃないの。いくらフィクションだからって、雪深い山で着の身着のまま1年間生活するなんてあり得ないっしょ。読者を馬鹿にするにも程がある。

  • 人の世と山との境界で暮らす老夫婦の過去が思いのほか重くてびっくりした。何だか不思議な話だった。

  • 「離さない。絶対に離さない。もう二度と、行かせたりしない」ここから人の世が尽き、山が始まる。そんな境界の家に暮らす老夫婦の元へ、一人の娘が辿り着いた。山に消えた少年を追っていると言う。しかし山はそう簡単には、人を受け入れない。人でなくていいのなら、越えてしまえ―。狂おしいほどの想いにとらわれ、呼ばれるように山へ入った人々の赦しと救いを描く慟哭の物語(「BOOK」データベースより)

    謎めいた老女の語り口調で進められていくストーリー。
    あさのさん独特の言葉使いで、一見おどろおどろしい雰囲気を醸し出しているが、内容は特に大した事ないような・・・。

  • 運命の人っているのかしら?うちの母は、父と初めて出会った時に「ビビっときた」そうですが…
    運命の人と出会ったことで、人生が変わってしまった人と全てを飲み込んでしまう山の神秘の物語です。

  • 新聞の書評で紹介されていた本作は、スポーツ物の
    あさのさんしか、これまで知らなかったので、この本には
    圧倒されてしまいました。

    凶悪犯罪の犯人は、元夫。彼が逃げ込んだとされる山が花粧山。
    敢えて、その境界に再婚後、住むことを選んだ日名子。
    父親殺しを犯した陽介を何としてでも探したい真帆子。
    人生は、わずかな一瞬の積み重ね。
    たまゆらという言葉すら、これまで知らなかったけれど
    「少しのあいだ」「ほんのしばらく」と言う意味だと
    知りました。
    人生っていうのは、「たまゆら」が否応なしに積み重なって
    行くもの。

    それと対比して、反面、山は、赦すでも、救うでもない、
    だけど、永遠にそこに存在し続けることそのものが、
    犯罪者には贖罪の気持ちをどうすればいいのか投げかけ、
    被害者になった人間にも、葛藤しながらも何を心の支えにして
    生きていくべきかの問いかけをしていると感じました。

    軽く読めるスポーツ物もそれはそれの良さがあると思うけど、
    問題提起をしてくれるこう言うタイプの作品の方が、もっと
    好きです。

  • 竹原、九州、宮崎、広島などを舞台とした作品です。

全51件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

あさのあつこの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×