17歳は2回くる おとなの小論文教室。(3)

  • 河出書房新社 (2006年5月18日発売)
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31さみしい人は、自分との対話を避け、他者のなかに自分を見ようとするので、自分と似たような人しか愛さない。孤独な人は、自分との対話を十分にした人で、自分とは違う他者を求めており、他者とつながっている。そこに希望がある。
46なんでもやります、は若いときしか通じない。ある程度年齢がいくと、「あなたでなくては」といってひっぱってもらえる仕事があるか
49社会とのつながりを客観的にみるためには、自分のもらっている給料がどこから流れてきたのか考えてみる。そうすると、市場価値、自分の何に価値がお金が払われているのか、社会とどうつながっているのかが見える。
53いま苦しんだり、しているそのこと自体が、自分にものすごいパワーを与えていることをわかってほしい
5710年間同じことをやり続ければ、必ずそれで食っていけるようになる
75自分の作りたいものを知っていて、そこに自信と衝動を持っている。
111横尾美美「静かな悲しみを憶えて生まれた微笑」
126客観性は相手に任せない。アドバイスでさえ人を傷つける。そのリスクを相手に負わせるのか。相手が話しやすいようにこちらから突っ込む必要がある。新しいことをやってみる。相手も何か言わずにはいられなくなる。
132選ぶということは考えるということで、考えるということは自分に問うことで、選択がその人の意志になる。選んだものが私になる。
139「あなたには書く力がある」生まれて初めてわいた他者への純粋な気持ちに気づき、あ、これが私だ、と思った。自分の存在理由だった。
自分が見つかるということは、自分にとっての他者がみつかることと同義である。あなたが自分から遠くなるような不安なときは、本当は自分に近づいているのかもしれない。
150Bという映画が好きなことは、自分がわかっていればいいだけで、わざわざ相手にいう必要はないのではないだろうか。それより、映画の話を通して相手を理解することの方がずっと面白い
170いま、その人の身に起こっていることは、その人にふさわしい
176 どっちが進歩で、どっちが後退なんだろう。でも、地球は丸い。ここでは、自分で方向を決めるということと、動き出すということだけが正しいのではないか。
191逃げても、この問題はいつか必ず自分に返ってくる。いつか必ず向き合わなければならない。
209長い字数で書いてみる、というのも私には必要なプロセスだった。短く書くのに3年も私にとって必要な時間だった。

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感想投稿日 : 2015年10月18日
読了日 : 2015年10月18日
本棚登録日 : 2015年10月12日

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