狼と香辛料 I (1) (電撃コミックス)

著者 :
制作 : 文倉十 
  • メディアワークス (2008年3月27日発売)
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本棚登録 : 665
感想 : 31

ホロを女の子として描く前に野生のいきものとして、そして神様として描いていて、だからこそ彼女が見せる無防備な姿のかわいさが際立つ。
ロレンスが名乗るまでの最初のシーンはまさに神と人間の対話のようで、その恭しさ・あやしさ・近寄りがたさが、行動をともにしてからのたとえば食事シーンでは、野生の生き物がご飯を食べるときの素直な表情。そしてメディオ商会に監禁されていたところをロレンスが迎えに来るシーンでは、ぼろ泣きするホロは女の子の表情を見せていて。そのじっくりと丁寧な見せ方が印象的だった。
神さまとしてホロを描いている(この作品のベーシックな部分)についても、偶像崇拝的な神様・・・というより自然現象的な神様として描かれていて、何をするかわからない・・・自然を描くように神様として獣としてホロという女の子を捕らえている階層的な見せ方でじんわりじんわり印象に残った。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: じっくり
感想投稿日 : 2012年12月28日
本棚登録日 : 2012年12月28日

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