編者の方によれば、詩人・吉増剛造の「青春期」にあたる作品群が収められた詩集。といっても30~40代に書かれているのだけれども、「青春」という言葉にふさわしい、清冽さと激しさ、そして、浪漫に満ちていた。日記形式の『航海日誌』も収められており、詩人の人となりがうかがえて、興味深い。
詩人にかかると、言葉は、とても自由で、立体的で、時空を一瞬に曲げられも超えられもするものになるのだなあ。
あと、『王國』という詩で反復される「古代殺人列車」という言葉が、意味全然わからないのに、どうにも気になってしかたない。
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- 感想投稿日 : 2016年6月16日
- 読了日 : 2016年6月16日
- 本棚登録日 : 2016年6月16日
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