ある老女の死とそれを取り巻く人々の心情を優しくも切なく描いた作品。どこかセンチメンタルすぎる部分もあるけれど、心象描写の美しさは読んでいて心地が良い。
≪文中より≫
「百年近くを生きれば、全て枯れ、悟り、遺す思いもなくなり、身軽に旅立てるとばかり信じておりましたが、どうしてどうして、人間って簡単に軽くはならないようです」
そうかもしれないな。。。
普通に考えれば人生が長くなればなるほど背負うものも想い出も多くなるんだもの。
静かで美しい死生観。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年1月21日
- 読了日 : 2012年10月
- 本棚登録日 : 2013年1月21日
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