項羽と劉邦(下) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1984年9月27日発売)
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韓信の「背水の陣」の戦いから
負けてばかりだった劉邦軍が、圧倒的強さの項羽軍を垓下に囲み
「四面楚歌」により「天が我を滅ぼした」と項羽が自害するまで。

おもしろかった。
時代背景...当時の文化や政治、考え方なども合わせて書かれているので
「ふむふむ」と話をよく理解しながら読み進めることができた。

愛情と惻隠の情があったものの自尊心が強く白黒はっきりさせる項羽と
彼のために知恵を絞りたくなるような人格的雰囲気を持つ劉邦
その可愛気に引き寄せられた側近たち
登場人物だれもが魅力的でお腹がいっぱいになった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:      さ行
感想投稿日 : 2013年11月5日
読了日 : 2013年11月5日
本棚登録日 : 2013年11月5日

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