石井桃子さんのエッセイ。
これは比較的晩年のものが多い。
このシリーズは装丁がとにかくかわいい。
このシリーズの戦後のエッセイから晩年のものまで読んでみて、まったく違和感がないのがすごいと思った。
どこをとっても桃子さん。
何十年こどもを見続けても常に発見しているし、柔軟な目をもっているのにずっと変わらない。
影響を受けたり新しいものを受けいれたりはするけれど、大事な芯の部分はゆるがないから、いつだってこの人は、いしいももこでありつづけたんだろう。
それにしても、この本もあの本も、おさないころにお世話になった児童書たちがたっくさん出てくる。
石井桃子さんが日本の子供の読書環境に与えてくれたものってとんでもなく大きいのだなと改めて思う。
そんな偉大な存在なのにそれを感じさせない自然体なのもすごい。
内容云々じゃなくて、その同一性に、はるかぜちゃんのエッセイを連想した。
…と思ったら、あっちにも同じ感想書いてた。
『少女と傷とあっためミルク』https://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4594071465
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
読書・出版関係
- 感想投稿日 : 2018年6月11日
- 読了日 : 2018年5月5日
- 本棚登録日 : 2018年5月5日
みんなの感想をみる