第二次世界大戦の引き鉄になった、ナチスドイツ軍のポーランド侵攻。ひと月足らずでポーランドを占領したドイツは、本国の政策に従って、ポーランドでもホロコーストを開始しました。この本の主人公・ジャックも、たった14歳の時に家族と引き離され、強制収容所に収容されてしまいました。
劣悪な環境と強制労働に耐えるジャックを支えていたのは、ヒトラーが始めたこのゲームを生き抜き、ヒトラーに勝利したいという希望でした。それはとても儚い、夢のような願いでしたが、ジャックは晴れて解放の日を迎えます。
ホロコーストのおそろしさは、国を挙げての政策だったのはもちろんですが、協力していたのが軍人だけでなく一般の市民だったという点です。だれもが被害者にも加害者にもなり得る、そんなおそろしい事態は二度と招いてはならないと強く感じました。
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- 感想投稿日 : 2012年1月21日
- 本棚登録日 : 2010年7月20日
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