家族シアター

著者 :
  • 講談社 (2014年10月21日発売)
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感想 : 446
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「家族」というのは本当に特別な関係だと思う。

生まれた時から当たり前のようにそこにいた家族。
他人と作った家族。
自分が育てた子供が作った家族。

誰よりも近いようで、誰よりも難しい関係。

ただほっこりするエピソードばかりではなく、かなりリアルな家族間の心理描写がされていて、自分の実体験を思い返し共感する点が多かった。

個人的に好きだったのは「タイムカプセルの八年」。
不器用な父親なりの愛情表現には胸が熱くなった。

「私のディアマンテ」の
「この人も、私と同じでわがままだ。兄夫婦については血のつながりは絶対でないと言いながらも、自分の娘にはその理屈は適用できないと思っている。」
という台詞は胸に刺さるものがある。
親子というのはやはり特別で、それは理論や言葉では表しようのないものなのだ。

どれだけ憎くても、どれだけムカついても、心のどこかで憎みきれず許せてしまう。
そこには理由はない。それが家族なのだと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年2月17日
読了日 : 2021年2月17日
本棚登録日 : 2021年2月6日

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