新書402 やりがいのある仕事という幻想 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2013年5月10日発売)
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感想 : 408
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納得できるところもあるし、そうでないところもある。3:7で、違うなぁ、という感じ。
著者の本は何冊か読んでいるが、いまいち刺さらない。
擦り合わせることはできるだろうが、交わることは難しそうだ。程度問題だけれど。

人は働くために生きているのではない、というのはそうかも、いややっぱり違うかも。
(のっけからこんな具合の感想なのだから読後の感想は推してしるべし)。
「他者を評価するときは自分との関係で見れば良い」。
プライベートはそうかもね。
でも上司となればそれだけじゃちょっと。
実際は結局主観でしか見られないとしても、まだ上司というものに対して潔癖な自分がいる。

読みにくいなぁと思ったのは、エネルギィとか、サラリィマンとかメジャとか、表記にいちいち引っかかったため。
でも、インターネットとは書くんだね。なんで?
という本論とは違うところに引っかかってしまうと、読み手としては結構苦痛。

悩み相談も、苦しかった。
著者曰く、「意見」を冷たく感じるだろうが、それに囚われているようではは問題改善になってない、とのこと。
言ってることは正しいが言い方が気に食わない、は、そう受けとる方も悪いそうだ。
だが私はそうは思わない。
内容があっていればパワハラまがいの言動も許される、わけないよね?
自分でも気にしておられるからフォローを入れているのでは?だったら初めから相談なんか受けなきゃいい。
失業やハラスメントについての考察はお粗末な内容だと思うし、職場の雰囲気についての意見は同意しかねる。
仕事は見て覚えるもの、については「できる人のご意見ですね」と返したい。
言い返したいことはたくさんあるが、ここらでやめておこう。

取り敢えず、私の仕事のやり方とは違いますが、参考にさせていただきますね、と慇懃無礼に締めとしたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2023年9月17日
読了日 : 2023年7月22日
本棚登録日 : 2023年9月17日

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