くらべる東西

  • 東京書籍 (2016年6月9日発売)
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感想 : 85
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ネットも交通網も発達し、チェーン店が増えたとはいえ、地域色というものは完全になくなったわけではない。
例えば、いなり寿司。
俵形が標準だと思っていたけれど、西では三角らしい。
イトーヨーカドーの「きつね」は油揚げを半分に切っただけだから、当然そのまま詰めれば俵形になるが、西ではどうやって三角にしているの?

おでんはNHK「美の壷」でも取り上げられていたから、違うということは知っていた。
濃淡あるだし、具材は練り物メインだったりがんもどきがメインだったり、全然違う!
でも私は、大根と、ちくわぶと、餅巾着と、つくねがあればなんだっていい。

驚いたのは消防紋章!
警察の旭日章は全国一緒(のはず......)なので、当然消防紋章も一緒だと思っていたが、違うのだ!
これは消防士だったら知っていて当たり前かもしれないが、一般人には驚きのはずだ。

卵焼き器にも違いがあるらしい。
自分の家の卵焼き器はどっちかな?
多くの場合、西仕様らしい。

お雛様は割と知られた違いかもしれないが、表情や並び順にそれぞれの文化が反映されていて面白い。
今時はカタログやインターネットで簡単に比べられるけれど、人気なのはキュートなぱっちりお目目らしい。
その時代の流行りの顔というものはどうしてもあるので、娘や孫娘に買ってあげるときは寛大な心で。
願いがこもっていればなんでもいいと思う。
なんて言いつつ、我が家のものは私のお雛様の使い回し。
メーカーは一人に一つずつ、というけれど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文化
感想投稿日 : 2018年12月8日
読了日 : 2018年11月22日
本棚登録日 : 2018年12月8日

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