放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1995年3月1日発売)
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本棚登録 : 8271
感想 : 928
4

「トキメキがほしい。恋がしたい。」
そう言った私に、会社の先輩が教えてくれた本。

この物語の主人公たちが高校生だと考えると、
なんとませた女の子たちなんだ、と思う人もいるかもしれない。
実際、高校生だった自分自身が、こんなのあり得ない!と敬遠した記憶がある。

ただ、なんてもったいないことをしたの!当時の私!と言いたい。

ここに描かれているのは、
とても素敵な女の子たちの物語。
読んでいるだけで、甘い匂いが香ってくるよう。
全8話。一話読み終わるごとに本を閉じ、物語を噛みしめながら読み進めた。

恥ずかしながら、今30代だけど、
この小説を読んで、こう感じるようになれただけ、
高校生の自分よりは成長できているのだろう。

解説の堀田あけみさんの言葉にも、背中を押される。
「この物語に心を震わせることのできる素敵な人である限り、順番は巡って来ると思います。」

毎日を大切に生きていこう。
今は、恋に落ちる準備をしよう。
いつでも恋に落ちることができる、その自信をつける時間なんだ。
そう思える作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月5日
読了日 : 2020年4月5日
本棚登録日 : 2020年4月5日

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