をんな紋まろびだす川 (角川文庫 た 35-2)

著者 :
  • KADOKAWA (2000年6月1日発売)
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本棚登録 : 57
感想 : 4

時は明治。大地主の総領娘として生まれた柚喜は、田舎では唯一女子師範学校に通う秀才でもあった。
“おんな紋”とは母親から娘に伝わる、その血筋に生まれた女だけの紋のこと。それは誇らしいものである一方、時に重い足かせとなり、女たちの意思を無視して人生を決定してしまう。 柚喜の最後の決断は、作品のテーマであり明治という時代の証でもあるのだが、やっぱりなぜだ~!と訴えたくなる。作品全体の趣深さは逸品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 玉岡かおる
感想投稿日 : 2012年9月27日
読了日 : 2003年4月17日
本棚登録日 : 2012年3月23日

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