31人の31歳の女性の物語。
一話一話は超短編なのに、その中にしっかりと完結したドラマが詰まっている。親であったり、子であったり、夫であったり、恋人であったり、仕事であったり、そういったものと31歳の女性との関係を、悲劇的であったり、喜劇的であったり、孤独であったり、そうでなかったり、絶妙なバランスで描く。手を変え品を変え、じゃないけど、自由自在にこちらの感情を揺さぶっているようで、「参りました」と言いたくなる。あえてお気に入りを挙げれば「庭」「ボランティア」「ジンクス」「チャンネル権」あたり。(でもやっぱりそろそろ長編が読みたい…。)
読書状況:読み終わった
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山本文緒
- 感想投稿日 : 2012年9月26日
- 読了日 : 2002年9月23日
- 本棚登録日 : 2012年5月4日
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