狐笛のかなた (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2006年11月28日発売)
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本棚登録 : 6727
感想 : 676
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圧巻の上橋ワールド、ありがとうございます。
上橋さんの作品はものすごく明るいとかではなくて、むしろ暗い。でも、その暗さや登場人物の苦難が、想像の世界にリアリティをもたせているんじゃないかと思う。
ラストに何があったかをあえて書ききらず、読者の想像に任せるのはずるいよなぁ〜。余韻に浸っちゃうじゃん〜。
話の密度はとても濃い。無駄なことは書かれず、もうちょっと詳細があってもいいかな?と思うくらいで、どんどん話が展開していく。
最初は小夜と小春丸の恋愛の流れになるのかと思っていたら全然違った。
人間に恋をする狐の野火が非常にかわいくて推せる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月18日
読了日 : 2023年1月18日
本棚登録日 : 2023年1月18日

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