凍える牙 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2000年1月28日発売)
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本棚登録 : 4782
感想 : 513
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乃南アサさん初読みの『凍える牙』の概要と感想になります。

深夜のファミレスで1人の男性客が突然、助けを乞いながら燃え出すという不可解な事件が発生する。機動捜査隊に所属する貴子は、昭和の刑事(デカ)を代表するような滝沢と臨時のコンビを組んで捜査にあたる。2人は相性最悪ながら、事件に絡む謎の「牙」を追い求める中で次第に互いを認め合って「牙」を追い込んでいく。

本作は直木賞受賞作で女刑事 音道貴子シリーズ1作目だそうですが、前半は人間味というか人間臭さを滲み出しながら音道と滝沢の相性の悪さが描かれている一方、後半の怒涛の展開は警察24時や逃走中を観ている時の緊張感を味わえるといった緩急が凄い作品で楽しめました。

結城充考さんのクロハシリーズとは正反対な本シリーズも追いかけたくなりますね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: レビュー済み
感想投稿日 : 2023年11月21日
読了日 : 2023年11月21日
本棚登録日 : 2023年9月8日

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コメント 2件

なおなおさんのコメント
2023/11/22

マメムさん、おはようございます。
この本は私が超好きな警察小説で、音道さんの大ファンです!!
乃南アサさんは心理描写を描くのが上手いですよね。

マメムさんのコメント
2023/11/22

なおなおさん、コメントありがとうございます。

そうなのですね♪
確かに読みやすくて飾らない本音がリアルで楽しめました。これは続編も読まないとです^_^

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