開始直後の数カットの数分で、
これは面白いと感じられる作品は、
確実に最後まで面白い。
それぞれの生々しさと、
痛々しさと、
苛立つくらいに我儘で傲慢な在り方が、
絶妙に絡み合った結果についてコミカライズする物語を、
更に俯瞰しながら映像化しているという入れ子状態が、
哀しくもあり可笑しくもあって、
同時にひどく怖い。
同監督の、
『桐島、部活やめるってよ』
『紙の月』
にも通じていくこの複層感と、
シニカルなユーモアが、
人間臭さを形成していて苦笑いする。
それにしてもしかし、
永瀬正敏のどうしようもない格好良さ!!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2017年7月20日
- 読了日 : 2017年7月20日
- 本棚登録日 : 2017年7月20日
みんなの感想をみる