跡取り息子とモデルというわかりやすい周囲との温度差というよりも、
もっと微妙で繊細な感性の違いというものを、
抱えていたであろう2人は、
互いとその出逢いを、
思春期ならではの自意識でもって、
神格化しすぎたのだ。
そのことにより、
必要以上の罪悪感と許せなさを抱え、
結果的にさらなる惨事を生むのだった。
そうして最終的に、
やはり神格化し合ったままで人生は進む。
誰ひとり幸せにはならないのだが、
いつまでも少女だけが、
幻想の中を生き続けるというラストは、
実は狂気じみている。
彼女は負のものをすべて他人に預け切り、
スポットライトの中に生きる。
陶酔したままで。
*
演技者ばかりで、
面白く拝見しました。
景色と色と、
小松菜奈の流し目が綺麗でした。
そうそう!!
挿入歌が最低最悪。
なんなのあれ。
そういう中途半端に少女漫画を引きずるのをやめたら、
もっと名作になったと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2018年7月9日
- 読了日 : 2018年7月8日
- 本棚登録日 : 2018年7月9日
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