学校では絶対に教えてくれない 自分のこころのトリセツ

  • 日経BP (2013年9月25日発売)
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【生き方】自分のこころのトリセツ/下園壮太/20160526(68/494)<222/43341>
◆きっかけ
・日経新聞広告、最寄の(図)になく取りよせてもらった。

◆感想
・期待を裏切らない良書だった。今後活用したい。
・自分の心を健全に保つキーワードとしてはやはり「レジリエンス」だと思う。文中の言葉を借りるなら、理不尽さに直面してもしぶとくやっていく能力を向上させるということか。
・その為にはコミュニケーション、7:3の法則、心の強さのバランス(=子どもの心の強さ(困難にあっても頑張る、向上心の塊)+大人の心の強さ(のらりくらり受け止めて、自分とは異なる価値観があることを認め、自分を許し、いたずらに自信を失わず自分を励ましていく(プチ挫折で傷つくけど、大丈夫、自分には合わなかっただけ、と自ら励ます、自分を認めるおおらかさ、どうにもならないことがあると認める、目標レベルを下げる、目標バランスは7:3にキープ))
・もともと自分のできることは限られている。だからこそ自分ができることだけに集中しよう。とハラをくくる。嫌われてもいい、くらいの居直り感。
・嫌われたくない、ねたんでいる、怒っている等々、まず自分がそうなんだと認めることが大切=>メタ認知。

◆引用
・自分の困っている気持ちを心の底から認めてやる
・ほどんどの悩みは原始人だったころに立ち返ると正体が見えてくる。人間には本能的に一番になりたい、仲間に入れてもらいたい、といった感情があり、この目標が満たされないと、行き詰まりやすい
・セリエの学説:ストレス反応は自分のとって有害な外部刺激による正常は反応。ストレス反応があるからこそ、命を維持できる。
・不調について、できない原因を指摘してそれを改めさせることは正論、しかし、心が弱っている人をサポートする手法ではない。がんばりすぎて疲れてた結果の症状なのだと説明すると、だったら休めばいいんだ、そうしよう、と納得できるもの。
・つらい体験に意味がなかったと感じるときに最も精神的ダメージを受け、心が蝕まれる。
・現代社会の情報量の多さが心を疲れやすくしている。あふれる情報に対して、常に感情を働かせることによる精神疲労。
・最終目標=①生き延びること+②子孫をのこすこと。そのための中間目標=①仲間をつくること+②愛されること+③能力をつけること+④群れの中で一番になること
・心の強さ=子どもの心の強さ(困難にあっても頑張る、向上心の塊)+大人の心の強さ(のらりくらり受け止めて、自分とは異なる価値観があることを認め、自分を許し、いたずらに自信を失わず自分を励ましていく(プチ挫折で傷つくけど、大丈夫、自分には合わなかっただけ、と自ら励ます、自分を認めるおおらかさ、どうにもならないことがあると認める、目標レベルを下げる、目標バランスは7:3にキープ)
 *子供の心の強さばかりに拘ると、自己嫌悪、自責感、自信の低下が加速し、自分を許せなくなる
・理不尽さに直面してもしぶとくやっていく能力を身につける体験=生身のコミュニケーション
・昔:村民100人程度で何かしらで一番になれた。現代:組織は万人単位。まだまだ上がいる、心のベースとして誰もが自信のなさを抱えている。
・責任は受け取る人のコンディション次第で重さが変わる。疲れると責任ある立場から降りたくなる。
・もともと自分のできることは限られている。だからこそ自分ができることだけに集中しよう。とハラをくくる。
・打たれ弱い=①一人で乗り越えなきゃとは思わない、人の力を借りる、②出来事を客観視、いいところを見る、③出来事を思い出し、良いイメージで終える。
・不安はモチベーションを高める原動力。しかし、過剰は不安は人のエネルギーを消耗させる。=>最悪の事態が起こる確率をイメージする、体に意識を集中させる(深呼吸)、不安を丸ごと認めてしまう。
・恐怖の過剰反応は情報不足によって起きている。
・夢が生まれる要素:①好き+少しでも人よりできる
・心身を休めるにはのんびり過ごす、はしゃぎすぎ系ストレス解消法はNG
・何もしたくなるのは弱った自分を守るための大事なメカニズム
・つらい、くるしい=助けを求めろ、その場から離れろ、休め、というサイン
・自分に×をつける回数を減らす:自分の準備や努力でコントロール可能:どうにもならないことが起こる=3:7、くらいと思ったほうがいい。失敗したら、①深呼吸、7:3バランスで失敗要因を評価、次の対策は細かく区切って
・やめられないとき:①今はこれしかできないと認める、②しがみつく結果のトラブルに対処、③別の対処法を探す
・わけもなくイライラするときは、感情のSOS信号。疲れのせい、自分をいたわる休み方をする、当たってしまいそうな人とは距離を置く。イライラも落ち込みも波のせいだと認める、
・一番になれなくて辛いときは隙間を探す:①一番になりたい気持ちを認める、②一番になれる隙間を探す、③小山の大将になろう。
・ねたみは心をむしばむ原因になることも。ねだんでしまう自分を認める、ねたむエネルギーを行動に向ける、ねたみを方向転換のきっかけにする(自分は本当にこのことにこだわるべきか?)
・決められない時:①決める時期を決める、②信頼する人に決めてもらう、③運にまかせるのもあり
・続けられない時:①課題そのものを見直す、②短期目標を定めて再スタート、③続けることでなく、成長を目標に
・怒り:怒りを認めてまずは冷静に、小出しにする、相手に伝える、感情を具体的な言葉にして提案で締めくくる
・同じベクトルをむいた経験を共有した仲間同士はがっちりと結びつきやすい
・嫌われるのが怖い:嫌われたくない自分を認める、嫌われる訓練をしてみる、距離を置き時間を短くする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生き方
感想投稿日 : 2016年6月4日
読了日 : 2016年5月26日
本棚登録日 : 2014年12月24日

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