赤い指

著者 :
  • 講談社 (2006年7月25日発売)
3.61
  • (409)
  • (800)
  • (1099)
  • (104)
  • (16)
本棚登録 : 5137
感想 : 796
3

初めての加賀恭一郎シリーズを読みました。一番最初がこの本で良かったのか全く分かりませんが、内容は加賀恭一郎を知らなくても普通に楽しめました。
なんとなく東野圭吾さんの作品にしては会話文や心理描写が多く、登場人物に感情移入することが読書の醍醐味と思っている私としてはこの本は好きでした。
ただ登場人物達があまりにも無責任な人物が多すぎて、人間の業というかもはや無念に近い感情を抱きました。特に息子を庇う母親のヒステリーは読んでて痛々しいですし、父親も父親でこの場をやり過ごすことしか考えてないなともうどんまい…という感じでした。
しかし、さすがの東野圭吾作品で最後の最後のどんでん返しには驚きました。
認知症だった母親がまさかの演技という設定でしたが、自分が介護現場で働いていたこともあり、いやそれはやめてくれよ…という思いが強く出てしまいました。ケアマネとか知っていたのだろうか。だから施設入れなかったのか…。もはや職業病的な発想しか思い浮かびませんでした…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年8月29日
読了日 : 2020年8月29日
本棚登録日 : 2020年8月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする