普段何気なく足として使っている電車が、たくさんの物語を集めた一つの箱だと考えたら、電車がとても素敵な乗り物になる一冊。 「生」から始まる物語も、「討ち入り」から始まる物語も、「つまらない男ね」から始まる物語もどれも暖かい。痛みを伴う話ももちろんあるけれども、その痛みはきちんと物語の主人公たちを成長させている。 人は一人で生きているんじゃないよ。行きずりでもちゃんと誰かを支えて、支えられている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年1月30日
- 読了日 : 2014年10月3日
- 本棚登録日 : 2017年1月30日
みんなの感想をみる