中学生時代バイブルだった一冊。
飽くまで個人的意見だけど、いわゆる「デス・ゲーム」小説の最高傑作だと思う。
まず、42人全生徒の性格や経歴といった細かい背景がしっかりと書き込まれてる。
序盤であっさり死んでしまう生徒にもちゃんと感情移入できる点がすごい。
というか、頭の中で登場人物がクラスメートだったら的な妄想が止まらなくなるレベル。
それと、「大人」と「子供」という二項対立をただ描くのでなく、それを世の中の一問題として提起しつつも、安直なオチにせず、絶対に理解しあえないものとして話を終わらせてるあたり、リアルな痛切さをひしひしと感じる。
それから、これはもう、完全に個人の好みだが、古いロックンロールが幾度も登場するのがイイね。
単純にカッコいいし、反骨精神の明確な証になる。
ついつい繰り返しページをめくりたくなる泣ける台詞もたくさんあるから、そういうのが好きな人も食わず嫌いせずにぜひ読んで欲しいなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
デス・ゲーム
- 感想投稿日 : 2012年8月10日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年2月21日
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