最初に読んだのは、「創」での連載だった。
ツアー会社「B」との裁判の記録。スキー場に放置された著者が、雑誌「フロムK」で「オレは2度とBなんか利用しねーからな!!」と書いたことから始まる裁判劇。法曹世界のいいかげんさ、弁護士のだらしなさとか、正義感のなさとか、そんなものはたとえばオウム裁判の「Y弁護士」の存在だけで十分証明されているのだけど、いやいやそれが決して特殊のことではなく、実はそんな弁護士がごろごろいる、という事実に驚かされるやら、あきれるやら。まあ、民事というのはどちらにも弁護士がいるわけで、一方の主張だけを鵜呑みにするのはどうかとは思うが、いやそれにしてもひどい。Bがひどいとか、いしかわじゅんはねちっこいとか、いろんな読み方はあるが、日本の裁判所と法曹界は無茶苦茶ひどいぞ、というのがこの本を読んだ感想である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2010年8月18日
- 読了日 : 2001年4月
- 本棚登録日 : 2010年8月18日
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