ミュンヘン: オリンピック・テロ事件の黒幕を追え (ハヤカワ文庫 NF 304)

  • 早川書房 (2006年1月1日発売)
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感想 : 17
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1972年6月、ロッド空港事件。9月ミュンヘン五輪(テロリストとの交渉、奪回作戦に失敗し)イスラエル選手9人全員死亡。テロ集団『黒い九月』はイスラエルの抹殺を目的としている…「あらゆる手段を使って」消滅させることが首相も含めた会議で決定された。フォーサイス『神の拳』にもあるがエジプトが元ナチの技術者を招いてミサイル開発しようとしたときには暗殺さえ決行し圧力をかけた…
 数々の誤算誤爆はあったが最終的には(怒りに駆られPFLP議長と親密なのを隠さなくなっていた)最高責任者サラメを巻き添えなしに暗殺するのに成功。
 17年3月3日、NHK朝番組で小池百合子都知事は「乗るはずだった(仕事が長引いて乗れなかった)飛行機がイスラエルに撃墜され拾った命と思った」『黒い九月』が飛行機に爆薬を満載してテルアヴィブの中心に突っ込むという情報が流れていたのだった(パイロットは砂嵐のためコースを誤り英語が不得手で呼びかけがわからなかった)乗客104人全員死亡。小池知事は「怖いもの」と聞かれて「ありませんねえ」と言っていた。死ぬことが怖くなくても認知症はこわいだろうが、テレビでは言うことをはばかったのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: MILITARY
感想投稿日 : 2022年5月29日
読了日 : 2016年11月4日
本棚登録日 : 2022年5月29日

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