十一番目の志士 上 (文春文庫 し 1-2)

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  • 文藝春秋 (1974年11月25日発売)
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武士ならぬ下等農民ながら、高杉晋作に見出された二天一流の達人・天堂晋助が主人公。まず幕末は警察力が低下し武家政権の構成要員も格闘技能力が劣化していたことが描写され、舞台は京から江戸へ。この巻の後半には「フランス=ナポレオン三世から大枚六百万ポンドを借款し近代装備で長州征伐を成功させ幕府の権威を回復させいっそ外敵対抗の中央集権体制に持っていこう」とする小栗上野介を暗殺しようとする。人斬り以蔵、など暗殺者は《時勢》に疎いから革命後は冷遇されるのが実情だが(奇兵隊もそう)、晋助は勝海舟と出会い多少の知恵を授かる

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感想投稿日 : 2019年3月29日
本棚登録日 : 2019年3月29日

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