吉川英治の原作に沿ってだが(舟など資料は膨大に必要)、荒唐無稽なのは劉備がたかが「ムシロ作り」(冠を着ける身分は自ら手を汚さないはず)で、黄巾族の目を引くほど高価な「茶葉」(壺入り)を入手できたこと。
さらに馬一頭で人二人が逃げ延びようという無茶。
「黄巾族」の起源説明が長々入るが、困窮だけで、「道教」を言わない。
それを討つ張飛にしても、すべて「暴力で解決」の原理。まるで『北斗の拳』のような荒唐無稽。
「権力腐敗」の根本原因をトップの倫理的堕落のように描いているが、「宦官」の説明と、それがなぜ用いられたかの解説もない。
打倒するために軍事的勢力を作り、それぞれが正統性を争うしかなかった。治水に巨大権力を必要とする地勢、書で命令·報告を伝える漢字文化圏
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アジア
- 感想投稿日 : 2019年3月23日
- 読了日 : 2019年3月22日
- 本棚登録日 : 2019年3月22日
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