2014.03.09読了。
今年11冊目。
江戸末期からのそれぞれ時代の違う東京に住む人々の話。
短編集だけど少しずつ話が重なる部分があり、一つの物語のように思えた。
それぞれの物語の中で引っかかっていたことがあとの物語で明らかになるけれど、それは読んでいる私たちにだけわかることで...
それがなんとも儚く、切ない気持ちになった。
一番好きなのはてのひら。
私もあんな風に母に対して思ったことがあったし、みんな経験する気持ちなんじゃないかな。
そしてこの短編集に共通しているのは
自分にしても他人にしても、見る人によって見え方は異なるということなのかなと。
自分にはわからない自分のこと。
他人にはわからない自分のこと。
それが時代を越えて、それぞれの人たちが交錯していく中で見えてきて面白かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年3月9日
- 読了日 : 2014年3月9日
- 本棚登録日 : 2014年3月9日
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