砂の女 (新潮文庫)

著者 :
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感想 : 1783
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とても怖かった。
本を閉じ、少し経って思考が整理され、
この怖さを知っていると思った。

宗教に入信していくときの心境変化。
夢を見たことがある。
逃げられない状態に置かれ、気づいたときには、
もうここに居よう、ここに居ればいいんだと思っている。
今でも思い出す怖い夢。

この本を読む私は怖さを感じているが、
男はもうあわてて逃げだす必要を感じていない。
ここも、実は何かの本の中かもしれない。

手段と目的が区別されないのは
横に流れる時間を縦に暮すようなものであり、
そうするとミイラになるという。(p.199)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月28日
読了日 : 2021年10月28日
本棚登録日 : 2021年10月28日

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