地方都市のN市からローカル線で1時間の終着駅にあるねこ町駅前商店街。
典型的なシャッター通りになり、駅は終点にも関わらず近く無人駅になるのではないかと言われるありさまだ。
離婚して故郷に出戻ってきた愛美は、そんな商店街にある唯一の喫茶店でアルバイトをしながら心のリハビリをしている。
人懐こいメス猫を飼い始めたことによって、愛美の停滞していた日常が大きく動き始める。その動きはやがて商店街をも巻き込んだ渦となっていく、という物語だ。
全体的にやや冗長というか、同じような心情の吐露が続いたり、やたらに説明が長く続いたりする部分が多く感じられて、物語の展開だけで言ったらもうちょっと短い話でもよかったのでは・・・などと思ってしまった。
動きが鈍い物語を楽しめなくなってきているのは、個人的な老化のせいなのか、時代の流れのせいなのか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
平板なかんじ
- 感想投稿日 : 2017年12月27日
- 読了日 : 2017年12月27日
- 本棚登録日 : 2017年12月27日
みんなの感想をみる