阪神大震災をモチーフにした物語りたちということでずっと気になっていた。
直接的ではないものの、みんなどこかに震災の影を潜ませていて、完全な当事者でない人たちにとってもあの震災は何かしらの影響というか爪痕を遺している気がした。それは自分も含めて。
村上春樹っぽくない登場人物もいたりして、新鮮だった。
最後に希望が、こんなに明らかな形で希望が提示されている村上春樹作品も珍しいのではないかと思ったけれど、とても晴れ晴れしく嬉しかった。
『運命』の第四楽章のような、思い切り、てらいなく希望を示されるっていうのは嬉しいんだな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
短編集
- 感想投稿日 : 2024年4月25日
- 読了日 : 2024年4月23日
- 本棚登録日 : 2024年4月25日
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