今となっては、どんな映画だったか、まっっったく覚えてないので、自分の感想を読みながら、へー、とか思った。
でも、ロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)が、聞き込みしたおばちゃんに「メモとれっ」って怒られて、慌てて「部屋の中、壁」ってメモったシーンだけはおもしろかったので覚えてた。後で絶対見ないし意味もないメモ。
私も会社の面接とか行くと、「まじめなんで、ちゃんとメモ取りますよぉ」アピールで、そういう意味のないメモを取る。誰に対しても意味のない行為なんだけど、人の話を聞くときは必ずメモをとれと口をすっぱくして言う人がこの世には多いので、相手に気に入られたい時に限り、なんとなく頑張ってやってる。でもそれで何か特別に好印象を与えるとも思えないんだけどね。
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2017/03/28 鑑賞
物語がどこに行きつくのか最後まで予測できずに翻弄されっぱなし。
こういう、画面の隅々まで計算されたサスペンスがほんと好きなので、陰鬱な情景とは裏腹に、心は映画を見る幸せが止まらないって感じでした。
ロキ刑事のキャラクターが素敵過ぎます。
無口で、仕事ができる。手がかりを見逃さない。
「あなたって今まで担当した事件は全部解決してきたんですってね」っていう自然で巧みすぎる説明セリフにわくわく。
「メモとらないのっ!?」と聞き込みしたおばちゃんに咎めるように言われて、慌てて「部屋の中、窓」なんて、どーでも良いことをメモっている場面では「うう、ちょっとかわいい・・・」ときゅんきゅんしてしまった。
普通、彼ほど実績のある叩き上げの刑事なら「そんなもの必要ない」とかなんとか切り捨てるように言うパターンが多いんですけどね。
ただ、見終ったあと、意味が分からないところがいくつかあって、さっそくグーグル検索。
ロキ刑事がしていた指輪とか刺青だとか、たくさんの蛇だとか、祈りの言葉だとかの思わせぶりに映る小道具の数々が、分かる人には分かりますよねーとでも言いたげに画面で主張していた。(でも私には分かんない)
こういう、破綻とは違う、単なる自分の知識不足からくる消化不良の答え探しも、ある意味作品の深さのバロメータであり、観た後の楽しみでもあります。(こういう分かりにくさが嫌いな人ももちろんいるでしょうが)
ここにはリンクは貼りませんが、素晴らしい解説がいっぱい見つかりました。
私は聖書の知識がまったくないので、見ている時は宗教的なメタファーは1つも分かりませんでしたが、信仰心や宗教上の善悪の対立について描いた映画、という見方もあるみたいで、目からうろこで興味深く、読みふけってしまった。
私にとっては、信仰って、人をがんじがらめにしているように見えることがたまにあるので、タイトル「プリズナーズ(=囚人たち)」ってそういう意味もあるのかなぁ、なんて考えたりも。
単数じゃなくて複数形であるところも意味深です。
- 感想投稿日 : 2023年6月6日
- 読了日 : 2017年3月28日
- 本棚登録日 : 2023年6月6日
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