ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA (2012年6月21日発売)
プロローグ『王様の耳はロバの耳』(ポプラ社)
2010/11.23最近のできごと 篠川文香
第一話 ロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)
「ヒトリ書房」という古書店の店主井上に戸塚の古書会館で栞子は「お前もあの母親の娘だから」落札した本の中から『たんぽぽ娘』を盗んだだろうと言われます。
大輔は「栞子さんだったら1冊といわず全部盗むはずだ」といい栞子をかばいますが、栞子は見事に真犯人をみつけだします。また、井上は「栞子は母の智恵子と連絡を取り合っている」ということを大輔に教えます。
『たんぽぽ娘』の結末だけが書かれていないので、結末が知りたいと思いました。
第二話『タヌキとワニと犬が出てくる絵本みたいなの』
大輔と栞子は常連客となった坂口夫妻の妻、しのぶに探求書の依頼を受けます。それはしのぶが子供の頃読んだ1970年代の後半、新刊書店に並んでいた児童書でしたが、ヒントをきいても今回栞子は、いつものようにはひらめきません。
そして、しのぶと仲の悪いというしのぶの実家を訪ねてみますが…。
最後は文香が持っていたキーホルダーであっけなく謎は解け、しのぶが本を探していた本当の理由がわかり、実家と仲直りします。
第三話 宮沢賢治『春と修羅』(關根書店)
栞子の母の同級生の玉岡聡子から父の死後「部屋から盗まれた本を取り返してほしい」と宮沢賢治の『春と修羅』の初版本を探してほしいと依頼されます。
「犯人はおそらく兄か兄嫁なので、警察には届けなかった」といいます。栞子は情況から判断して、二人は犯人ではないと推理しますが、兄嫁のアリバイを調べるために聡子の甥の中学生の昴に会いますが…。
またしても栞子は真相解明して『春と修羅』は戻すべき人の元へ返ってきます。
真の本好きな人というものは(ここでは栞子と昴)文章(この場合は詩)全部を暗唱しているものなのだと感心しました。
エピローグ 『王様の耳はロバの耳』(ポプラ社)・Ⅱ
2011/3.18今日のできごと 篠川文香
(ここだけネタバレしていますのでこれから読まれる方は気を付けてください)
『クラクラ日記』がカギです。
文香が持っていました。
母の智恵子の情報源がわかりました。
さて、智恵子はどういう風に物語に絡んでくるのでしょうか。次巻も楽しみです。
- 感想投稿日 : 2020年1月23日
- 読了日 : 2020年1月23日
- 本棚登録日 : 2020年1月11日
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