レビューを拝見して知った本です。
ありがとうございます。
『夏木書店』という古典文学を扱う古書店を一人で営んでいた祖父を亡くした引きこもりで、本をこよなく愛する高校生、夏木林太郎は引き取ってくれる叔母はいますが、天涯孤独の身となります。
そこに特殊な条件に該当した人間でなければ姿が見えないヒトの言葉を話すトラネコが現れます。
そして、そのトラネコと一緒に第一の迷宮から、第二、第三の迷宮を訪ねる冒険譚です。
各迷宮には、その迷宮ごとに現れる人物と本についての禅問答のようなことを毎回します。
第二の迷宮からは、林太郎のクラスメイトで学級委員の柚木沙夜も仲間に加わります。
そして冒険は終わったと思いきや、最後に沙夜がさらわれてしまい、林太郎は最後の冒険をして、各迷宮で出会った人物が林太郎と出会ったことによってどう変化したか知るところとなります。
”どうせ登るなら高い山に登りなさい。絶景がみえる”
”「本には心がある」人の思いが込められ、大切にされ続けた本には心が宿るようになる”
”「人を思う心」それを教えてくれるのが本の力だと思うんです。その力がたくさんの人を勇気づけて支えてくれるんです。”
等の言葉が印象に残りました。
私も、もっと古典文学をじっくり時間をかけて、かみしめて読みたいと思いました。
できれば、沙夜のようにアッサムティーにミルクとお砂糖をたっぷり入れて。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
夏川草介 小説 本
- 感想投稿日 : 2019年11月8日
- 読了日 : 2019年11月9日
- 本棚登録日 : 2019年10月21日
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コメント 2件
やまさんのコメント
2019/11/09
まことさんのコメント
2019/11/09