図書館が休館してしまい、新しい本を買ってばかりもいられないので、この機会に、もう一度読みたかった本を再読したり、積読本の整理をしようと思いました。
この作品は再読です。
発売と同時に買った本は、私にとって貴重な伊坂さんのお名前と私の名前も入ったサイン本だったのですが、弟に貸したら返ってこなくなり、最近、また購入しました。
おそらく初版のときにはなかった新たな解説がついていたのは得をしました。
ストーリーは、嘘発見器の成瀬、演説名人の響野、体内時計をもつ雪子、天才スリの久遠の4人組が銀行強盗を働く、おなじみの(?)ストーリーです。
この強盗たちは、基本的に、相手を傷つけないという考えを持っています。
二転三転するストーリーは、一度読んだだけなので、すっかりオチも忘れていて、楽しめました。
軽妙洒脱で、トボけたセリフ回し、飄々としたテンポで調子よく進んでいきます。
伊坂さんの個性がギュッと詰まった佳作だと思います。
ここから、伊坂作品はみんな始まったのですね。
(デビュー作は『オーデュポンの祈り』ですが)
響野の「ロマンはどこだ」のセリフには、懐かしさにしびれました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年4月7日
- 読了日 : 2020年4月7日
- 本棚登録日 : 2020年4月7日
みんなの感想をみる