新装版 最後の将軍 徳川慶喜 (文春文庫) (文春文庫 し 1-65)

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  • 文藝春秋 (1997年7月10日発売)
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歴史には、それぞれの側からみた歴史がある。

将軍になることを望まず、朝敵になり史上に名を汚すのが嫌だった慶喜。

保身に走り、部下を騙し、捨て去り、己れだけが己を肯定すればよしを貫いた。

大政奉還、江戸城無血開城。歴史的にみれば、慶喜のこの偉業なくして明治維新は開かれなかったであろう。

時勢によって望まざる方へと流されたのはわかる。けれど、私はやっぱり、不器用なれど誇らしく生きた新撰組の側からみてしまう。

貴人、情を知らず

これに尽きる。

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感想投稿日 : 2021年8月25日
読了日 : 2021年8月25日
本棚登録日 : 2021年8月12日

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