歴史には、それぞれの側からみた歴史がある。
将軍になることを望まず、朝敵になり史上に名を汚すのが嫌だった慶喜。
保身に走り、部下を騙し、捨て去り、己れだけが己を肯定すればよしを貫いた。
大政奉還、江戸城無血開城。歴史的にみれば、慶喜のこの偉業なくして明治維新は開かれなかったであろう。
時勢によって望まざる方へと流されたのはわかる。けれど、私はやっぱり、不器用なれど誇らしく生きた新撰組の側からみてしまう。
貴人、情を知らず
これに尽きる。
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- 感想投稿日 : 2021年8月25日
- 読了日 : 2021年8月25日
- 本棚登録日 : 2021年8月12日
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