幻想的な世界観を現実に見せてくれる短編集です。素敵過ぎです。
『窓』の主人公の感覚は特にフィットするものがあって好き。『月』『木の箱』『ピクニック』
暖かくて詩的です。最後でいい意味ではずしてくれるのに、違和感無くキレイにまとまっている。
『鎮静剤』はがらっと文体が変わって、初期の村上龍氏を思い起こさせますね。
金井美恵子さんの描写は上品に少しエロいです。
『桃の園』と『既視の街』は特につやっぽい。
一人称と三人称、倒錯してますがそれが逆にこういう世界を作り出す良いエッセンスになってます
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2008年12月28日
- 読了日 : 2008年12月28日
- 本棚登録日 : 2008年12月28日
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