純文学の賞をとった作家がそれだけでは食べていけず、興信所で働いている。リサーチと言いながら、世界と不安定につながっている。彼にかかわるのは団地に独りで住む母親、実姉、離婚した妻、息子、興信所の後輩、社長、質屋の店主、雑誌の編集者とわりと限られている。何かとても大きな出来事はないけれど、生きているのは大変やなぁと思う。台風のあと、みんなで歩いて帰っていくところに新しい家族の形が見えて好きでした。
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- 感想投稿日 : 2020年3月21日
- 読了日 : 2020年3月21日
- 本棚登録日 : 2020年3月21日
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