仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2016年9月22日発売)
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<頭を柔らかくしたい方にオススメ>

ゴミ箱にバスケットゴールをつける、立ち小便防止にミニ鳥居を設置する、、、などちょっとした仕掛けで世の中は変わる。

そんな事例を紹介し、なぜそう結果が出るのかを心理学/行動経済学的に紐解いてくれる一冊。

大金や余分な労力をかけずとも、ちょっとした発想の転換で社会は変わる。そんなコロンブス的発想を生み出すためのノウハウが分かりやすく書かれており、大変勉強になりました。

興味深いのは"子供は好奇心のかたまりなので、普段から子供の行動を観察する癖をつけておくといい"。なるほど大人になると知識が増える反面、好奇心は減る。更には人の目を気にする(本書では被視感と表現)ので、より本能的な子供の視点を意識するのが良いそうだ。

自分自身の行動を観察するメタ認知という視点も興味深い。日常何気なくしている行動に気づき、なぜそれをするのか?と疑問を持っていく。まるでマインドフル瞑想のようで、自分を客観視するという行為がこんなところでも活用できるのだなぁと良い知恵を頂きました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年8月16日
読了日 : 2021年8月15日
本棚登録日 : 2021年8月15日

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