図書館の魔女 第四巻 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2016年5月13日発売)
4.50
  • (258)
  • (116)
  • (40)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 1461
感想 : 151
4

久しぶりの本格ファンタジー。
幸せな時間が終わった。

知識は、それを知っているだけでは意味をなさない。知識を縒り合わせ、もしくはパズルのように組み合わせて、ストーリーを紡ぎ出すことができて初めて有用となる。
そしてそれは情報も同じ。
少しでも、ほんの少しでもいいから知識や情報から新しい真相を紡いでみたい。

以下、最も印象に残った場面。
三国会談にて、キリンの説得を始める場面より

「マツリカ様の知略が鬼神のそれならばまさに鬼神に横道無し-直ぐなるか、邪なるかがマツリカ様の関心の外なら、それは私が幾重にも補おう。…マツリカ様が知略に懸けてこの会談を準備したのなら、私は良心に懸けてこの和議を成立へ導いて見せよう。」

ここから先、マツリカに良心が芽生えていく。その過程、そしてラスト。
面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: た行
感想投稿日 : 2017年9月12日
読了日 : 2017年9月12日
本棚登録日 : 2017年9月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする