作者のダニエル・タメットさんの前向きで、純粋な生き方が、気持ち良い。
とても面白かった。
初めての失恋の件。
映画『レインマン』のモデルとなったキム・ピークさんに会った時の件。
この二つのエピソードは、読んでいて涙があふれた。
数字に、色や質感がともなって見える、感じられる。
今まで考えたこともなかった。
素人考えなのだが。
アスペルガー症候群、自閉症。
そういう方々は「発達障害」とされている。
でも、彼らには彼らの感じ方、見え方があって。
「障害」っていうのは、ちょっと違うのかもしれないなどとも感じた。
その他の多数派の人間と、少し違っているだけで。
見えている世界、常識とされているものが、異なっているだけなのかもしれないな、と。
そんな風に思えるほど、タメットさんの言葉は、率直で、飾りがなく、美しい物語のように感じられた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年3月2日
- 読了日 : 2012年3月1日
- 本棚登録日 : 2012年3月1日
みんなの感想をみる